INTERVIEW

古くからの良さを残した地域、森本

石川県 中部ブロック

木野 昇

Noboru Kino

古くからの良さを残した地域、森本

森本は、昭和30年代に金沢市と合併をしてからも、商工会を残し森本の地名を守り育んで来ました。森本地区の範囲は広く石川県のほぼ中心に位置し、富山県とも隣接しています。平野部には河北潟と言う大きな潟があり広い田園風景も見られます。また高速道路や国道8号線、金沢の山側、海側の環状線も交差する、とても交通インフラは優れている地域です。しかし、人の流れはあっても金沢市の北部と言ったイメージが強く、徐々に人口の減少、商工会員の減少には歯止めが利きません。
しかし、2015年に北陸新幹線が開通した事により、金沢にはとても沢山の方が旅行に来られるようになりました。森本には森本駅があるのですが、金沢駅から2駅の距離、約7分で到着します。その近さを活かし少しでも人の流れが森本に向くように試行錯誤をしている状況です。まずは自分たちが森本の魅力を感じ、それを伝えられるように青年部活動を行っていきます。

父が創業した土木専門の建設会社

弊社は約45年前に父である現会長が創業をしました。現在は兄が代表取締役に就任し、私は専務取締役を担っています。弊社は河北潟のすぐ近くにある為、農業や土地改良系の仕事に恵まれ厳しい時代も乗り越えてこれました。
また、公共工事がとても少ない時に、森本商工会より「石川県建設業複業化支援プログラム」の制度を教えて貰い、支援をしてもらいました。おかげで2013年に河北潟干拓地内にある遊休農地を利用した「市民農園さん菜園」を開業する事ができました。
市民農園とは農業を始めたくても土地が無い方に農業が出来る土地を賃貸として提供する物で、農機具等の貸し出しも行っている為、初心者の方々に大変喜んで貰ってます。
本業も以前から比べると徐々に公共工事が増えているので、売り上げも安定して来ました。2018年に社屋の建替えを行い、気持ちを新たに、これからも地域で必要とされる会社になれるよう、頑張っていきます。

受け継がれた事業は地域の宝

我が森本商工会青年部は30年以上前から続く事業「少年野球大会」を開催しています。
その事業は地域にある少年野球チームが、大きな大会では中々メダルを取る事が出来ないので、地域の子供達がメダルを貰って喜ぶ顔を見たい事から始めた事業です。
現在でも少年野球チームからは毎年楽しみにしている大会と言ってもらえ、子供達もメダルを貰った時の嬉しい顔は、我々も事業を行う活力となります。
他にも、地域のお祭りに屋台を出したり、他県の青年部と交流をおこなったりと、毎年恒例の事業は幾つかあります。どれをとってもこれからの地域が魅力ある地域となるかは、我々に掛かっています。我々が率先して行動を起こし、地域を担うリーダーとなるための努力を重ねていかなければなりません。
我々青年部が愛する地域を守り、自分の子供たちにもその大切な地域をより素晴らしい
地域に発展させ、受け渡す努力を永続的に行っていきます。

事業所情報

商工会名
森本商工会
企業名
木野建設株式会社
青年部員名
木野 昇
代表者名
木野 市一
企業業種
建設業
設立年
昭和49年
従業員数
15名