INTERVIEW

自分にしかできないことをこの高千穂で

宮崎県 九州ブロック

髙野 恵一

Keiichi Takano

自分にしかできないことをこの高千穂で

宮崎県の高千穂町といえば、日本神話・天孫降臨の地として歴史的な知名度があり、高千穂峡といった日本の滝百選にも選ばれた素晴らしい景観もあることから、年間をとおして多くの観光客が訪れているそんな観光の町です。
私は、この高千穂町で小学校まで育ち、宮崎市内の中学・高校と進学後は大阪の専門学校に進学し、大手ドラッグストアに14年間勤務し九州各地で経験を重ね、生まれ育った高千穂町にUターンしてきました。
Uターンした理由は、いつか自分にしかできないことを生まれた土地でという思いがあったからです。
それから、高千穂町の道の駅で観光客に「高千穂牛」の販売をスタートさせたことをきっかけに、今では居酒屋と食堂の2つの店舗経営を行うまでに事業を拡大しています。徐々にではありますが、口コミ等で人気も高まり、遠方よりお立ち寄りいただけるお客様もいらっしゃるほどです。

経営者の目標となる人になること

私は基本的に商売をする中で、周りの評価は気にしないように、あまり見ないようにしています。
飲食業をスタートしてたくさんの苦労があり不安になることも多かったのですが、そのたびに周囲から力をもらい、最終的にやるのは自分、自分で決めてやるしかない!そう思いながらこれまで取り組んできました。
そんな中、役場の方から勧められ参加した他県で開催された「肉フェス」で入賞するという結果を残すことができたのです。これが契機となり自分の新たなチャレンジ、地域の方々に愛される飲食店づくりを実現し現在に至っています。
この他、地域ぐるみで高千穂の夜を盛り上げるイベントも数年前に立ち上げました。町内の飲食業、酒造業者の協力を得て「高千穂直会」という名前で町内のおいしいものを食べ、飲み歩いてもらうという初めての取組み。少しずつ広がりを見せ、高千穂の夜の効果的な情報発信につながっています。
私は、こうした一連の取組みの中で、自己責任の中で自分の求めているものが何なのか考える重要性に気づかされました。経営者として、言葉だけではなく行動で示すこと、姿で見せることが大事だと痛感しています。
青年部の仲間に、商売人の仲間に、自分が目標のような存在となれるよう日々チャレンジを忘れずに進んでいきたいです。

友と共に 地域と共に

現在、高千穂町の青年部員は26名、県下青年部員は643名。
他の地域と同様、部員減少という共通の課題はありますが、私にとっての青年部活動は交流の場。
「友と共に」強い信念をもって貴重な時間を無駄にすることなく、青年部活動の充実を図ることが私の責務だと思っています。
そして青年部員同士のつながりだけでなく、地元で商売をする自分には、地域に感謝する気持ちを忘れることなく、「地域と共に」刻一刻と変化する時代に対し自分の信念を通し新たなチャレンジを続けることで恩返しをしていきたいと考えています。

事業所情報

商工会名
高千穂町商工会
企業名
株式会社 智恵丸
青年部員名
髙野 恵一
代表者名
髙野 恵一
企業業種
飲食業
設立年
2018年(平成30年)※左記の年に法人化
従業員数
9名