岩木山養蜂
【施策・政策を活用した経緯】
北日本では珍しい移動(転地)養蜂業者で、国産自家採集ハチミツの生産販売を行っている。近年、国内のハチミツの供給は、中国を筆頭とした輸入に依存しており、国産ハチミツの生産量は輸入量の7%程度。また、価格的には輸入ハチミツには到底太刀打ちできない状況である。その一方で、昨今の産地偽装問題等で消費者が食品に求める「安心・安全」のニーズは高まっている。この好機を活かし、消費者に当社の国産ハチミツを食べていただくシステムを構築するため、小規模事業者持続化補助金を活用してはどうかとの提案を受けた。
【主な活用内容、方法等】
経営指導員より、販促ツールとなるパンフレットの構成には①当社で取扱う9種類のハチミツの特徴を図にしたポジショニング表②ポジショニング表と関連付けた食べ方③食べ方を具体的にしたレシピ。この3つを掲載してはどうかとの提案を受けた。レシピは当社のハチミツの特徴を活かすため料理研究家に依頼し、あわせてレシピを基にした料理教室を開催し、料理好きの方々にアプローチした。ポスター・SNSで告知し、30代女性を中心に親子連れを含む13名の方にご参加いただき、調理のポイントの他に各種ハチミツの説明や試食をしていただくことにより、新たなファンをつくることができました。
【活用の成果】
料理教室では、ハチミツを試食すると、花の種類によって味が大きく違うことに驚きの声があがっていた。また、パンフレットに掲載したポジショニング表の効果から、ハチミツを選べる楽しみが加わったと話し、商品のPR効果が図られた。現在も、料理教室参加者は、ご来店いただいている方がいらっしゃいますし、口コミ効果による新規客が増加しています。
・補助事業終了後の具体的成果(H27.12~H28.11)
売 上 前年比 約105%
顧客数 約105%
【活用後の声】
現在(報告当時)、青年部長2期目。毎月開催する青年部常任員会もあり、常に商工会は身近な存在である。
今回、品質には絶対の自信がある自社商品を、いかに消費者の皆様に食べていただくかを考えていたところ、経営指導員に声を掛けていただき、自社の強みを生かした消費シーンをイメージした販促企画を一緒に考えることができ、ひとつの目標に向かって共に歩むことができました。
事業所情報
青年部員名 |
三浦 喜代誠 |
商工会名 |
青森県 岩木山商工会 |
企業名 |
岩木山養蜂 |
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代表者名 |
三浦 喜代誠 |
企業業種 |
食料品小売業 |
設立年 |
2014年(事業承継) |
従業員数 |
2人 |