INTERVIEW
人を活かす
青森県 北海道・東北ブロック
夏堀 将太郎
Shotaro Natsubori
青森県南部町は、2006年に旧南部町(なんぶまち)・名川町(ながわまち)・福地村(ふくちむら)が合併し、現在は人口は1万8000人ほどの南部町(なんぶちょう)となりました。青森県南東部に位置しており、名久井岳と馬淵川の恩恵を受ける肥沃な大地にはさくらんぼ、りんご、ぶどう、梨をはじめとした多くの果樹が栽培されており、「北のフルーツ王国」と称されてきました。また、南部藩発祥の地としても知られ、大名行列、南部手踊りやえんぶりなど、古からの歴史を現代に多く語り継いできた歴史の町です。
人口減少、高齢化による一次産業や伝統文化の担い手不足への懸念、コロナ禍での健康や経済衰退への不安など課題は山積しておりますが、そんな時代だからこそ我々青年部員一人ひとり、地域の一人ひとりの個性が活かされる場づくりに力を入れています。先人に活かされ、人を活かし、人に活かされる町。この町の歴史と文化を持続可能な形で次世代に継承していく活動を進めています。
私は創業から100年以上経つ塗装屋の5代目です。初代創業者の曽祖父は、創業時片道数時間の隣町まで出向き船の塗装をするところから今の事業をスタートしました。祖父の代には福地村の村長を務め、父が1999年に事業拡大・法人化、有限会社ヤマカ夏堀塗装は地域とともに発展してきた会社です。現在は、不動産業や介護事業も手掛けております。
創業時から変わらない信念。それは「地域に必要とされる会社である」ということです。過疎化、高齢化社会、環境問題やIT・DXなど変化の激しい現代社会ですが、すべて人の問題だということ。これからもこの町の人と向き合い、様々な課題や需要を汲み取り、持続可能な形で解決していける会社としてこの町に貢献していきます。
「人との繋がり」私の青年部活動はその言葉に尽きると思います。これまで、たくさんの先輩方にご指導をいただきました。そして、今はたくさんの仲間に支えられています。
南部町商工会青年部では、町内の祭りの運営、各種出店、災害ボランティア、勉強会、職場体験事業などの様々な事業を通して「経営者として自己を成長させる活動(自分を活かす活動)」「地域事業の運営(地域を活かす活動」「これからの町を創る活動(人を活かす活動)」を行ってきました。
今後も県青連会長、そして東北ブロック会長として青年部活動を通じた仲間との横の絆を深めるとともに、そこで学んだことを地域に持ち帰り、仲間の成長、そして地域・会社の発展のため立体的な相乗効果を生み出せるよう全力で会長職を全うしたいと思います。