INTERVIEW

首都圏の水がめとして

神奈川県 関東ブロック

山本 篤司

Atsushi Yamamoto

首都圏の水がめとして

私が住まう津久井地区は神奈川県の北西に位置した津久井郡にかつてあった町です。2006年相模原市に編入され現在では相模原市緑区の一部です。人口は約26,000人で道志川、串川の清流、首都圏の水がめとして重要な機能を担っている津久井湖を有し、県内最高峰の蛭ケ岳のほか丹沢山等の高峰に囲まれる水とみどりにあふれた地区です。
また、さがみ縦貫道路(圏央道)相模原ICの開通、津久井広域道路、リニア中央新幹線関東車両基地などの整備により、新たなまちづくりが期待されます。その一方で、少子高齢化が進行し過疎化の懸念が生じる地区があることや、2019年台風19号では甚大な被害を受け土砂災害への脆弱性が露呈するなど、様々な問題も併せ持つ地区といえます。
「憲政の神」といわれた尾崎行雄(咢堂)の生誕地でもあり、昭和32年屋敷跡に設立された尾崎咢堂記念館には今でも観光客の来訪があります。

地域と共に変化する家業

私の家は1957年から書店業を生業としております。2011年、父から事業を継承し、レンタル店を複合したいわゆる郊外の大型書店の経営に携わってまいりました。
そして2017年、それまでの市場の縮小やインターネットの普及による情報のデジタル化を受け、お客様向けの書店を閉店し、学校教材、教科書、学校図書を扱う外商型の書店として事業形態を変化縮小しました。同年、地域に必要とされ続ける会社でありたいという思いから介護事業に新規参入し現在は書店事業と福祉事業の二つの事業を柱としております。
生前の祖父や祖母から聞いた話を思い起こすと、私の曽祖父は「何でも屋」として地域の要望や困っている方のために様々な業種を展開していた、いわゆる地域の顔であったと。私共も引き続き業種を問わず柔軟に変化できる心構えを持ち、地域のニーズに応える会社であり続けたいと思っています。

青年よバカになれ

商工会青年部は本会(親会)に属する一方で、青年経済団体としてある程度の独立性を許された組織です。地域のお祭りや催事など地域の活性化に寄与する事業と将来の商工業の担い手となるべく個々が成長に繋がる研修事業を軸として活動しています。「青年よバカになれ」これは私が所属する津久井商工会青年部の、各部長が脈々と引き継いできたモットーであり言い訳でもあります。活動には目的を明確化し結果を出すことを求められる一方で、時には後先を考えずに行動し、失敗と反省を繰り返し、次の事業の成功に繋ぐべく成長していくことも青年部の特徴です。青年部の魅力である行動力と瞬発力を最大限に活かす際に、時には目的や結果を超えて行動に移す「バカ」になり、地域のニーズに行動力と瞬発力を活かし応えることが求められています。今後も「青年よバカになれ」をモットーに地域の元気を掘り起こして参りたいと思っております。

事業所情報

商工会名
津久井商工会青年部
企業名
株式会社ヤマモト
青年部員名
山本 篤司
代表者名
山本 篤司
企業業種
書店業/福祉事業
設立年
1957年
従業員数
10名
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