INTERVIEW
~かけがえのない仲間~
広島県 中国・四国ブロック
上田 竜也
Tatsuya Ueda
黒瀬町は2005年旧賀茂郡から東広島市に編入しました。国道や県道が整備されたこともあり、広島、呉、東広島各市のベットタウンとして発展してきました。2015年には東広島呉道路の開通もあり都心へのアクセスも比較的良く、自然にも恵まれ、住みよい街として認知もされるようになってきました。人口2万2千人と少なく、特に観光地はありませんが、自然豊かな場所で育った黒瀬牛、日本酒、黒瀬商工会青年部が開発した黒瀬たこ焼きなど食の文化が豊かな町です。
2018年7月西日本豪雨災害の被害に遭い、我が町が土砂災害で一瞬で泥の町になりましたが、約1か月間復興に向け取り組んだ青年部の絆は今でも忘れません。37年間生まれ育った黒瀬で、「地域や仲間とともに成長し、青年部活動を通じて地域へ恩返し!」をスローガンに掲げ頑張っています。
23歳の時に運送業として独立し事業が安定し始めた頃、父親の急な他界により事業承継をする事となりました。自社と父親の会社を合併し、建設現場から出た建設残土の処分を行う会社を経営しています。当初は、埋立メインで行っていましたが、何か人に喜ばれる事業がしたいと土をリサイクルし宅地造成工事にも取り組むようになりました。そして今では、特徴を生かし不動産事業にも取り組んでいます。合併当初は、不安を感じながらの経営でしたが、商工会青年部の仲間を常に心の支えとし、順調に事業拡大をしています。
自社の社是は習っていた少年野球の監督がよく言った「継続は力なり」。その言葉は今でも心に残っており常に自分自身や、周りにも言い聞かせています。会社も青年部活動も地道な努力を続けていけば、いずれ必ず成果は出ると信じています。私を育ててくれた両親、青年部、地域に感謝しながら日々精進しています。
我が黒瀬商工会青年部は19年続く黒瀬ふれあい夏祭りを開催しています。地域全体が盛り上がるお祭りで花火も打ち上げます。夏祭りでは、黒瀬商工会青年部が開発し、メディアで有名になった黒瀬たこ焼き:通称:黒たこを販売し、食の文化を通して地域の皆さんに喜んでもらえるよう青年部一同頑張っています。
また、地域貢献を目指して4年前から婚活事業も行っており、毎回多くのカップルが誕生し成婚者もいます。地域の子供たちが安全に学校へ通えるように新一年生に向けて防犯ブザーの助成を行なったり、新たに地域高齢者に向けた貢献として、黒瀬商工会青年部だけでなく、地域企業に協力して頂いた「黒瀬版100歳体操」を作成し普及活動を行っています。
このように私たちも楽しみながら、地域貢献を行うことで、黒瀬町において黒瀬商工会青年部はなくてはならない存在となるように挑戦を続けています。