INTERVIEW
未来の地域と仲間のために
和歌山県 近畿ブロック
藁科 恭平
Kyohei Warashina
私の住んでいる印南町は自然がたくさん残された紀州にあって、ひときわ緑濃い、農業に最適の環境をとどめております。全国的にもスイカやさやえんどうなどは広く知られているところです。また、ワサビの最高品種といわれる真妻ワサビの発祥の地でもあります。そして、歴史的にも印南町は誇れる町です。1つは「切目王子」です。切目王子は九十九王子の一つで後鳥羽天皇の歌会により、国宝である切目懐紙(きりめかいし)を遺した場所でもあります。2つ目は角屋甚太郎を生んだ町であります。みなさんもご存じの日本の食文化の源、「鰹節」を考案した人物です。
そんな歴史・文化・自然・食すべてが詰まった印南町をたくさんの地域の仲間と一緒に発信し続け次世代に永遠に語り継げられるように取り組んで参ります。
私が働いている会社は創業二十五年と同業他社に比べれば年数の浅い梅干製造販売会社です。私が生まれたころ親父は精肉店を営んでおりました。精肉店は祖父から受け継がれたお店です。しかし県外から大型スーパーの進出、狂牛病(BSE)の影響で肉離れが続き今は肉屋から梅干し屋です。このような時代の変化に対応と決断してきた先代の想いは計り知れないことだったでしょう。この想いを私自身もこれからの時代の変化に対応し「ほんまもんにこだわる」を継承し社員一丸となって次世代に残していけるよう励んで参ります。
青年部で何か一つを成し遂げた時の達成感、みんなで喜びを分かち合ってる時ってめちゃくちゃ気持ちいですよね。印南町商工会青年部員数は現在24名です。青年部活動では、まず地域の人に我々の活動を知ってもらい魅力ある地域づくりに貢献するように取り組んでいます。そして、未来ある子供たちのために失敗を恐れず常に前を向いて積極的にどんどんイベント事業を開催していきます。そうすることで部員一人ひとりが気付き、そして自社に持ち帰って行動することにより我々商工業の発展にも繋がるように活動して参ります。