INTERVIEW
みんなが輝ける地域に
香川県 中国・四国ブロック
吉田 隆寿
Takahisa Yoshida
琴平町は、香川県のほぼ中央に位置し、8.47平方キロメートル、約8,000人と香川県内で面積・人口ともに2番目に小さな町です。
小さな町ですが、讃岐のこんぴらさんで有名な「金刀比羅宮」には、古より多くの参拝客が訪れており、その門前町として栄え、四国を代表する全国有数の観光地です。
また町の自慢として、現存する日本最古の芝居小屋である「旧金毘羅大芝居」(通称 金丸座)は、国指定重要文化財であり、春には「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開催されております。金丸座の近くには、昭和9年に建てられた「琴平町公会堂」があり、国指定の登録有形文化財で、趣のある建造物です。町の玄関となっているJR琴平駅は、大正時代の洋風建築の駅舎を再現しており、国指定の登録有形文化財となっています。そして、町中にある「大センダン」の木は樹齢約300年、樹高18メートル、幹回り7メートルで、国の天然記念物に指定されています。
当店は、こんぴらさんの愛称で親しまれている金刀比羅宮の表参道・石段22段目で、1854年に数珠専門店として創業しました。1970年代に法人化し、土産物店販売、団体への食事の提供も行うようになりました。近年、新たに、革を利用した当店独自の土産物商品の製造やアパレル商品も取り扱いを開始し、時代に合わせた事業展開を意識して行っています。
観光客がメインのお客様である為、当店を利用頂いた方に、琴平町の魅力や情報を発信し、琴平を訪れる方や移り住む方が増えるよう地域にも貢献出来ればと考えています。
私の在籍する琴平町商工会青年部の主な事業として、こんぴら歌舞伎大芝居の運営協力や夏夜市等のイベント開催があります。
毎年4月に開催される「こんぴら歌舞伎大芝居」では、裏方として、舞台装置の操作、表でのお客様の整理、入場券のもぎり等のボランティアを行っています。現在で第37回を数える公演の第1回から、毎年継続して、運営の協力に携わっています。裏方を務める一方で、歌舞伎をより盛り上げる為、演目や演者を紹介する「木戸芸者」と呼ばれる江戸時代の芸人を模した呼び込みを行っています。地元の小学生への指導も行い、「子供木戸芸者」として青年部同様、公演日に披露してくれています。活動を通じ、地元の魅力を知ってもらい、地域への愛着を持ってもらえるよう取り組んでいます。
今後も、地域の活性化に繋がる様々な取り組みを続け、地元に誇りを持った子供たちが増え、みんなが輝ける地域になるよう願っています。