INTERVIEW

地域と仲間とともに

愛知県 中部ブロック

山本 亥織

Iori Yamamoto

地域とともに成長

北名古屋市は平成18年に師勝町、西春町が合併、北名古屋市として新しいスタートを切りました。名古屋市のベッドタウンとしての性格と県営名古屋空港が近くにあり、そして旧来からの都市近郊農業地としての性格を併せ持ちながら人口の増加と発展を続けています。また、「北名古屋」という名称は、「名古屋圏の経済的位置づけ、名古屋を関連づけてまちづくりを考えていかなければならない。」、「今後はグローバルな世界を目指さなければならない。」、「新市がどこにあるのかを世界にアピールするにもよい。」という見解のもと多数の応募の中、「北名古屋」に決定しました。
この名称決定のように若手経営者として自社の知名度、位置づけや関連づけを考え、何を目指しどこにアピールするのかを常に思索して地域を盛り上げ、地域とともに成長していきたいと考えています。

社業とともに地元を知る

弊社は平成8年に仏壇屋「職人堂」を北名古屋市にて出店しました。それ以前は、名古屋市西区にて寺院荘厳用具や仏像をメインに全国各地の寺院や身延山(山梨県)、高野山(和歌山県)などの各宗派本山にある小売店に製造卸売業をさせて頂いておりました。
当時、父がこの業界の卸売業の縮小傾向に気づき、弊社を名古屋市西区から北名古屋市に移転し製造卸売業だけではなく小売業も取り扱うようになりました。
私は大学卒業後に国会議員秘書を経験して弊社に入社しました。私自身、学生時代に引っ越してきたため知り合いや友人もおらず、地元という感じがありませんでした。入社後、北名古屋市商工会青年部に入部し、先輩や仲間に恵まれて地元を知り、ともに地域活性化を行い、お互いの社業の発展に切磋琢磨できる仲間ができました。そして地元を知ることにより地元愛を感じ、そこに住む方々のために「地域ナンバーワン」ではなく「顧客ナンバーワン」として、お客様に選ばれる店にこだわり、お客様に喜ばれるご提案を第一に考えて取り組んでいます。

仲間とともにだからこそ

北名古屋市商工会青年部はベットタウンであるがために観光資源がないなか、地域や我々の社業を盛り上げるために部員の経験やアイディアをもとにして事業を行っています。我々が多業種の団体である特徴を活かすのと同時に地元の子どもたちに働くということはどういうことなのかと、どのような職業があるのかを知ってもらいたいという気持ちで職業体験イベント「キッズタウン北なごや」を複数回開催してきました。
また北名古屋市の「今」を市民に知ってもらうというコンセプトで駅前を道路封鎖し、地元の様々な団体によるパフォーマンや飲食店の出店による「イマキタナゴヤ」、駅前のウインターイルミネーションを開催しています。
語りつくせない程の面白い事業を地元の仲間とできることに誇りを感じ、部員の団結力と個性、各々の社業への情熱に刺激を受け、自分を高めることができ、ホッとできる場所と考えています。地域振興発展・自立した経営を確立、この両立が商工会青年部だからこそできるものだと信じています。

事業所情報

商工会名
北名古屋市商工会
企業名
有限会社山本雅清商店
青年部員名
山本亥織
代表者名
山本亥織
企業業種
仏壇・仏具・寺院荘厳用具製造小売業
設立年
1959年(昭和34年)
従業員数
1名