INTERVIEW

何事もまずは自分が楽しむ!!

京都府 近畿ブロック

福岡 善基

Yoshiki Fukuoka

可能性を秘めた街 木津川市

木津川市は2007年に木津町・山城町・加茂町の3町が合併して近畿のほぼ中央に位置し、京都・大阪・奈良・滋賀・三重など近隣他府県にもアクセスしやすい街で、住民の生活圏も京都・奈良・大阪と3府県に跨いでいます。市の特色は京都市に次ぐ数の国指定有形文化財を保有しており、豊かな自然・里山など先人から受け継がれてきた資源によるたけのこ・柿・大根など地域による作物も豊富なことや、国家プロジェクトである関西文化学術研究都市の一翼を担う都市です。
年々都市開発も進み市内人口も年々増加しており、「子どもの笑顔が未来に続く 幸せ実感都市 木津川市」を目指してまちづくりがおこなわれている、昔ながらの部分と都市としての部分が混ざり合った街です。

地場産業として

私は関東の大学を卒業後、関東の方で就職しましたが1年で退社して、地元の木津川市に帰り3年間は大阪や京都府内の中学校や高等学校で教師を務めて、26歳の時に4代目として家業の織物業に入りました。
メインの織物はふすま紙の生地で、それ以外にも壁紙・カバン・テーブルセンターやタペストリーなど小物用の生地を製造しています。織物ふすま紙と聞いてふすまって織物使っているんだ?と、まずは頭に浮かぶと思います。使っているんです!紙だけのふすま紙もありますが、織物が使われている物もあります。
実をいうと木津川市は織物の街で、全国の織物ふすま紙の80%は市内で製造されています。生活様式も洋式が多くなり、ふすまを使うことも減っている為、市内同業者と市、商工会が連携を取って、織物ふすま紙のブランティング化に動いています。
歴史としては明治頃に蚊帳などの製造が盛んな地域で、昭和に入ってから蚊帳の応用発展として織物ふすま紙に移行しました。私の会社はその培った技術と40年前から使われている織機を使って生地の幅が10cm~150cmまでの生地を織ることができ、インテリアや小物にも転用しています。織物というのは本当に不思議なもので、まるで生き物のように季節や気候によって機嫌が変わってきます。そのじゃじゃ馬のような織物をいかに手なずけて乗りこなすかを考えながら機械の調整や織っていく作業はとても楽しく面白いです。

楽しんで喜ぶ顔が見たくて

3町の青年部が合併して65名程が所属している京都府内では2番目の部員数で、地域の為や住民のみなさんに楽しんでもらう為に活発に活動をしています。部員同士も仲が良く、事業には一致団結して全力で取り組み楽しんでいます。
コロナによってなかなか事業を開催できない中、地元の方々に元気になってもらおうと2021年3月には「超元気玉」というシークレット花火を打ち上げ、市役所建物を使ったライトアップなどを行い、地元の方々に喜んで頂きました。
また、今までの活動ではサンタ事業や駅前ビアガーデン、婚活・恋活事業など老若男女に楽しんでもらえる事業を行ってきました。青年部員も近隣の青年部事業に遊びにいくなどアクティブな部員も多く、駅前ビアガーデンはその中から生まれた事業です。婚活・恋活事業では参加者のカップル成功率が70%、10組の方々が結婚されて、中には木津川市に移住された方もおられるなど、事業参加者はもとより自分たちも楽しく活動をしています。
与えられるのではなく、何が自分にとって勉強になるか地域にとってプラスになるかを積極的に考え行動し、少しでも地元地域を盛り上げる為に活動することが、地元企業の経営者として成長につながるのだと思っています。

事業所情報

商工会名
木津川市商工会
企業名
福岡織布株式会社
青年部員名
福岡善基
代表者名
福岡善基
企業業種
内装材・小物生地製造業
設立年
1927年(昭和2年)
従業員数
6名
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