INTERVIEW
事業成長・地域発展
大分県 九州ブロック
安部 政児
Seiji Abe
九重町は大分県の南西部に位置しており、標高800mから1,764mに達する九州の屋根というべき名峰連なるくじゅう連山に囲まれています。
また日本一の地熱発電所や高さ日本一の九重夢大吊り橋、紅葉が美しい九酔渓。ドライブスポットのやまなみハイウェイ、冬はスキー場など季節に富んだ自然景観・観光名所があり人口は約9000人の町になります。私が住んでいる所は標高が約800mある「飯田高原」という場所で車で走っていると横で牛が放牧されたりしている自然豊かな地域です。
酪農・畜産が盛んで私が小学生の頃は自転車で移動してたら放牧していた牛が畜舎に帰るのに道路を占拠して回り道して帰るという事もありました。そんな風景も最近は少なくなってきました。
この場所で私は動物のふれあいや牧羊犬が羊を追う「シープドックショー」やソフトクリーム、飲むヨーグルトを製造、販売している観光牧場を営んでいます。
春や夏は地域の子供たちが遠足で遊びに来たり、レストランもあるので学校の歓送迎会や部活のスタミナ会などいろいろな場面で利用していただいています。
地域と人たちと密着しながら良い関係性を築きながら町の活性化につながっていければと思っています。
創業21年、もともとは父が組合員の牧野組合がありました。組合員数55人で40人以上の有畜農家さんがいましたが高齢化、後継者不足で今はたったの5人。組合の経営が上手くいかなくなってきて「父が余った土地を貸してほしい。その借地料で牧野を運営してほしい。そのかわり借りた土地で観光牧場を営む。」と言いだし会社を設立しました。
オープン当初は動物のショーなどもなく自家製乳製品を販売したり、卸したりしながら生計を立ててきました。商品やサービスも父とケンカしながら新たなことを計画してましたがどれも失敗。何をやってもうまくいきませんでした。
当時の私は「良い商品・サービスが出来たら売れる。」と思い込んでいました。悩みながら青年部員さんとの話を聞いたり相談しながら気付いたことが「良い商品・サービスは世の中いくらでもある。商品やサービスに困っている会社もほとんどないと気づき、お客様の悩みを解消する商品・サービスを提供することが良い商品やサービスになっていくんだろう」と気付き今はお客様の声をしっかり聞きながら努めています。
私の仕事の楽しみの1つはお客様と話すことです。
商工会青年部は部員さんの事業の成長なくしては地域に貢献できないと考えています。
まずは第一に自分の事業を成長させる。
そのために青年部活動に取り組んでいく事が自身の刺激になり、成長のヒントを気付かせてくれる場所となると考えてます。
仲間同士とのつながりを大切にしていき、地域に感謝しながら青年部は経営を学びながら人脈を育み成長し、地域に貢献することだと思います。
この想いを部員さんと共有しながら青年部の発展に繋げていき、今以上に地域に貢献していきたいと思います。