INTERVIEW

地域と共に

全国 全国ブロック

石倉 大裕

Toshihiro Ishikura

大切なのは地域の魅力に気づく事

和歌山県日高川町鐘巻。私の住んでいる地域は和歌山県最古の寺道成寺があり、古より伝わるあんちん清姫伝説、かみなが姫伝説など日本の多くの古典芸能が生まれた土地となります。住所の鐘巻という字の秘密を是非知りにお越しください!
2005年に旧川辺町・中津村・美山村が合併して発足し、和歌山県下では3番目に広い面積を有しています。産業はというと、一番有名なのは紀州備長炭の生産ですね。なんと日本1の生産量を誇ります。その他にはもちろんみかん栽培、珍しいところでは日本1の鮎の養殖場があります。ここで稚魚を育て川に放流し、鮎釣りのシーズンの賑わいを作り出しています。
というように私の地域は古くからの文化があり、山の恵み、川の恵みが多く存在し、地域の恵みによって生かされている町だといっても過言ではないですね。そんな地域の恵みに気づき、もっともっと深く関わり、地域と共に歩んでいければと思っています。

時代に合わせて進化する

地域との関わりや伝統も意識していますが、自分の中で流行るか流行らないか、美味しいか美味しくないかという判断基準である程度アレンジします。『あんちん』は親父が23歳の時にはじめて、今年で49年目。その当時、観光のお客様で溢れかえり、朝食から昼食、夕食と人がごった返していたという事を聞いています。コロナ以前は昔と比べ、お客様が減ったという分けではないですが、高速道路によって分散しているのでそれを取り戻したいという考えがありました。コロナ以後はもうどん底ですね。ですが、前向きな性格、やるからにはトコトンやる!プラス面の多い性格ですので、沢山の事を実行しながら進んで来ました。もちろんいずれ戻ってくる観光の世界の仕掛けもしつつ、新たな販路も拡大しながら。その時代その時代に合わせて、そして進化していくしかないですもんね!お客様の笑顔をそして家族・従業員の笑顔をもらって一生懸命進んでいっています。

地域が良くなるために地域愛を輝かせる

日高川町は祭りや自然の中でのイベントが多く、小さい頃はそれが楽しくて、すごく素敵だと感じていました。帰ってきたいという思いの中に、ここにはワクワクする出来事がたくさんあるので、ここで商売をし、ここの魅力を外に発信していきたいというのがありました。その当時その思いを抱かせてくれていたのは、親父たち商工会青年部だったのです。今現在の青年部員数は34名。その34名もまた親父たちと同様に、祭りイベントが大好き、そして何よりも地域が大好き!イベント参加率は9割を超え、全員出席する勢いがあります。大人が楽しんで子供たちにその場を提供する。参加した子供たちは自然と良い思い出が頭に残り、地域に戻ってきてまた同じように、次の世代の子たちに繋いでいく。そんな好循環が生まれるとうれしいですよね。
地域が良くなるために必要なのは地元愛ですね。地元の人たちを巻き込んで、みんなが同じ方向を向いて、一緒に楽しみながら頑張っていきたいと思っています。

事業所情報

商工会名
日高川町商工会青年部
企業名
有限会社あんちん
青年部員名
石倉大裕
代表者名
石倉大裕
企業業種
飲食業
設立年
1973年
従業員数
22名