INTERVIEW
伝統を受け継ぎ 地域を盛り上げる
長野県 関東ブロック
小松 聡志
Satoshi Komatsu
原村は諏訪エリアにある八ヶ岳と諏訪湖の間に広がる高原です。諏訪には全国に一万余ある諏訪神社の総本社 諏訪大社があります。七年毎に行われる諏訪大社の御柱祭は御柱を選び、山から曳き、境内に建てる1,200年続く神事です。原村も氏子として御柱祭に奉仕し、諏訪の伝統文化を継承しています。
また緑豊かな自然環境が原村の魅力です。日本有数の山々を眺めることができ、東には八ヶ岳連峰、西に諏訪湖、後方には北アルプス連峰、南に南アルプス、北に霧ケ峰など、眺望に恵まれています。気候を利用して高原野菜などの栽培が盛んで、セロリの生産高は日本一です。八ヶ岳を背景に野菜畑や水田などの田園地帯が広がる、自然豊かな美しい村です。
わたしは原村で建築業を営んでいます。祖父も父も大工であり、小さい頃から職人さんに囲まれて育ちました。高校卒業後は地元の建設会社に就職し、24歳で独立しました。
私はお施主様との会話を一番大事にしています。どんな家がいいのか、どんな色がいいのか、どんな雰囲気がいいのか、会話の中からよりお施主様が理想としている家づくりを感じ取って形にし、お施主様と一緒に作る建築業を目指しています。最近は携わらせていただいたお客様からご近所の方やお知り合いを紹介していただき、仕事をいただくことが増えてきました。これからも地域に愛され、地域のために頑張って働ける事業所を目指してまいります。
原村商工会青年部員は20人程で活動しています。今年は先輩方の後継者7人が加入し、平均年齢は30歳前後となり若さと活気であふれています。
ここ数年の活動では古民家再生事業を行っています。村議の方から行政協力をいただきながら、古民家を再生させ、再生した古民家で村のイベントを行う計画です。古民家のリノベーションを青年部みんなで取り組んでいます。原村には空き家の古民家が200軒ほどあり、これを活用したいという思いから始まりました。現在1件の再生を行っており、古民家再生に興味を持っていただいた方の見学を受け入れ、次の事業へ繋げています。これからも若い世代として村の直面している問題に積極的に取り組んでいきます。