INTERVIEW
伝える すべてはそこから
長崎県 九州ブロック
山口 孝博
Takahiro Yamaguchi
長崎県東彼杵郡は、川棚町・波佐見町・東彼杵町の3町で構成されています。平成20年に当時の3町商工会(川棚町商工会・波佐見町商工会・東彼杵商工会)は合併し東彼商工会が誕生しましたが、行政は合併を選ばなかった全国でも珍しい地域となります。
3町はそれぞれ独立した文化をもち、川棚町は海・山・川・居住エリアが絶妙なバランスで調和した風光明媚な町、波佐見町は代表的な日用食器である波佐見焼を400年もの間生産している窯業の町、東彼杵町は日本一常連の「そのぎ茶」を生産している、お茶と捕鯨の歴史のある町です。3町で人口35,000人ほどの地域ですが、近年に観光スポットが続々できており、旅先としても人気も上々です。
戦争より生還した祖父が、家族のため日銭を稼ごうと売り出した1本のジュース。
その想いは今日、株式会社マユミという砕石製造業、運送業、旅客業、自動車整備業、飲食業、保険業、不動産管理業、葬祭業を生業とする企業へ受け継がれています。地域に必要なサービスを提供し、100名を越える従業員のみなさまとともに時代を乗り越えてきました。都会にくらべ裕福な地域ではありませんが、心の豊かさだけはどこにも負けない、そんな暮らしを実現する企業でありたいと思います。
創業者が残した言葉「縁あって育てあう」。事業を通じて出会った人と人、ここに住まう人々、それぞれがよりよい人生を送れるよう、来る創業100年を見据え、地域とともに歩んで参ります。
東彼商工会青年部は3支部に分かれており、GWに開催される波佐見陶器まつりへの出店、新茶の季節に開催されるそのぎ茶市のイベント企画、クリスマスシーズンを彩る川棚駅前イルミネーション点灯式開催など、地域文化の色濃いイベント参加を活動の柱としています。その他には、子供たちに向けた事業として小中学校向けの職場体験事業、教材として事業紹介映像提供などを行っており、普段みることのできない地域の仕事の裏側を体験、青年部の映像を通じて事業所の歴史を学んでもらうなど、商工業者を身近に感じてもらう事業も並行して行っています。単会の役員会議を各地で開催し、これからを担う部員も参加も促し、未来の青年部への橋渡しも着々と進めています。