INTERVIEW
地域に必要とされる存在に
岐阜県 中部ブロック
牧野 勲平
Kunpe Makino
岐阜県東部に位置する東白川村は、東濃ひのきの山林と清流白川が四季折々の風情をなす自然豊かな山村で、白川茶発祥の地として緑茶の生産や高冷地野菜のトマト生産が盛んであり、夏には一級河川の白川で鮎の友釣りが行われ県内外から多くの人が訪れます。また、毎年5月3日に伝説のつちのこ捜索を行う「つちのこフェスタ」が開催され、全国からつちのこの捕獲を目指す人々が当村に集結します。
全国で唯一「寺のない村」であり、郷土歌舞伎や檜茶太鼓など伝統文化が受け継がれています。
村の面積の90%を占める森林は高級建材「東濃ひのき」の産地として有名で林業、製材業、建築業が盛んに行われ、近年は移住する人が増加しています。
弊社は、昭和36年に祖父が製材所を創業し、平成2年に法人化、私で三代目となります。
現在は、建築請負業を中心に製材や素材販売、梱包用木枠の製造などを手がけており、地域の基幹産業である林業を軸に、製材業・建築業を地元の職人とともに担い、地域に根ざしたものづくりに取り組んでいます。
ウッドショック以降、国産材への関心は高まっているものの、人手不足や単価の低迷、少子化に伴う新築着工数の減少など、業界を取り巻く環境は依然として厳しい状況です。
そうした中でも、行政や地域工務店と連携した「フォレスタイル事業」や、移動可能な木造タイニーハウスの製作等、これまでに培ったノウハウを活かしながら持続可能な地域産業の発展に貢献すべく、様々な取り組みを行っております。
毎年8月14日に青年部主催で行う「東白川村夏祭り」は、お盆の帰省客や家族連れで賑わいます。
青年部員と若手有志の力を結集した「夏祭り実行委員会」で半年間かけて計画し、子供向けゲームや食品バザー、檜茶太鼓の演奏を始めとするステージショー、スーパー抽選会などで会場を盛り上げ、フィナーレは花火師である青年部員が迫力満点の花火を打ち揚げます。人脈づくりや経営者としての素養を磨くとともに、青年部ならではの業務スキルを共有し仲間の輪を広げています。
草刈り作業、鮎釣り大会、講習会なども実施し地域イベントへの協力や他地域の青年部との交流も図り活発な活動を展開しています。