INTERVIEW
今昔ハイブリッド
長野県 関東ブロック
中村 翔
Syo Nakamura
私の生まれ育った信州新町(しんしゅうしんまち)は、長野県長野市の西部に位置する自然豊かな地域で、犀川の清流と北アルプスの山並みに囲まれた美しい町です。古くから水運や農業で栄え、現在もその歴史と文化が色濃く残っています。
名物は、「ジンギスカン」。やわらかくクセのない味わいで、道の駅で信州の郷土料理の蕎麦と一緒に楽しむことができます。
毎年8月15日に開催される地域最大のイベント「ろうかく湖とうろう流しと花火大会」では、青年部が屋台広場を運営し、ジンギスカンなどの販売や、子供たちが遊べる催しを企画しています。花火大会が子供たちの原体験となるよう青年部一丸となって盛り上げています。
「手打そば そば信」は、長野市信州新町にある道の駅信州新町にて1988年に創業した手打ち蕎麦店です。蕎麦の名産地・左右(そう)高原の伝統を受け継ぎ、親子三代にわたり「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の“三たて”を守り続けています。
店内の石臼で毎日製粉される石臼挽きそば粉は香り高く、手打ちのそばは太めでコシのある田舎の蕎麦を提供しています。「天ざるそば」は、サクサクの天ぷらとともに味わえる人気メニューです。食のコンクールやおとりよせ審査会で金賞を受賞した実績もあります。
信州新町商工会青年部は、私が入部したころは年の離れた先輩方と楽しく活動し、今は同世代の仲間と楽しく活動しています。世代やメンバーが変わっても受け継がれているのが「ろうかく湖とうろう流しと花火大会」での屋台広場の運営です。昔はジンギスカンのほかに焼きそばやたこ焼きなどたくさんの屋台を出していましたが、部員のみんなが楽しく参加できるよう本質は変えずに形を変え、先輩の思いを受け継ぎながらも若い部員の考えを取り入れ、省力化しながらも、より良いものになっています。先輩が築いてきたものに自分たちの考えや価値観を融合させて更に良いものにしていく。信州新町商工会青年部ではそんな今昔ハイブリットな取り組みを行っています。