INTERVIEW
感動を生み出したい
福井県 近畿ブロック
瀬尾 敬太郎
Keitaro Senoo
私の出身は、鹿児島県薩摩川内市。自衛隊へ入隊したことから福井へ来ました。ですからもともと福井は、縁もゆかりもない土地です。福井へ来て結婚し、妻の実家の家業を継ぎました。住んでみて、思った以上に心地良い。自衛隊にいたころには、金沢や東京へ出張に行くたび、街が良いなと思っていました。でも出会いも何もかも、ゼロからのスタート。商工会青年部へ入ったのも、人作りということが目的で入りました。出会う人ごとに新鮮で、経営者の方も多く、勉強になります。街ではなくとも、何もかもが刺激をもらえています。
福井の最初の印象は、なかなか保守的な人が多いということ。新しいものを受け入れないかなと思っていましたが、知っていくとそうでもありません。温かい人が多いですね。県外へ出て行く人が多いようで、そういう人たちは帰ってこないそうです。しかし横の結束ができれば崩れないのではないか。そこは先輩たちの力でできつつあるので、今後が本当に楽しみな地域です。
現在、商工会青年部では単会部長と会長を兼任しています。会長は1期目。会長になった経緯は、部長と兼務できるという条件があり、年齢と2期できる人ということで、話が回ってきました。もともと県の会長はやりたいと思っていたポジションでした。このチャンスしかないと、結構前向きでしたね。理由は、実際にやってみないと人にアドバイスもできない。次に待っているような後輩もいて、そういう人に教えるのであれば、県の会長をやらせてもらって、全国のいろいろな人と会い、分かった上で教えられるかなと思いました。
実際に1年半が経ち、やはりやって良かったというのが実感です。単会だけで10年間かかってやっても経験できないことを、この1年でやらせてもらっている気がします。同じような考え方を持つ県や全国の仲間との意見交換は、私自身の良い刺激になっています。印象に残っているのは、会長になって初の全国総会。ドキドキワクワクして痺れました。馴れ合いじゃないところが良いですね。
まだまだ先の世界があると思うけれど、単会の部長の一歩先は見えた気がします。広がった視野を多くの人に知ってもらってみて欲しい。味わっても欲しいですね。過去の県青連の会長に教えてもらったことも、行ってみて初めて実態として迫ってきます。それを言葉に変えて、私と同じように感動する人を増やしていきたいですね。
商工会青年部は、極論を言えば時間やお金という犠牲を払って得られるもの。単会でも多いのですが、犠牲を払う気持ちを分かってもらわないといけないと思いますね。団体になるということは楽しいことだけじゃなく、入ったからには何かしらを持って帰る、何かしらを覚えるとか、そういう時間やお金を犠牲にし、腹をくくる気持ちをちょっとずつみんなが持つことが大事。飲み友達で終わらないためにも。
「至誠通天」念ずれば花ひらく、が好きな言葉です。思いがないと実りはない。思いがないと何も生まれないということです。