INTERVIEW

自分は他人であれ

福岡県 九州ブロック

沖野 光一郎

Koishiro Okino

イノベーションからネクストスパイラルへ。

福岡県の中部に位置する飯塚市で生まれて育ちました。飯塚市は海に面してなく、山に囲まれた盆地ですが、すべての食べ物が美味しい。福岡県内では美食という認知度が高いですね。最近「筑穂牛」というブランド牛もできました。県民性は、人の気性の粗さが子どもたちを成長させるところがあり、悪いことをしたら叱る人たちがいる。未だに田舎の地域では続いていますね。飯塚市は一度衰退しかけましたが、最近盛り返してきています。人口は年間600~1,000人減ってきてはいるというデータはありますが、私の印象では若干増えてきていると思います。
私はこの町で、「ネクストイノベーション」という貿易の会社を行なっています。商工会青年部に入ったときには、周囲を警戒しあまり発言をしなかったのですが、当時の越智会長の人間性に惹かれ、会長がよく話されていた「スパイラルアップ」という姿勢が、螺旋的に成長を促すという意味で腹に落ちました。九州ブロックの副会長になったとき、さらに越智会長の繋がりから佐賀県の田中会長に面識を得、県の役員を6年、チャンスがいろいろ巡ってきて、成長の良い環境が整っていたと思います。

考え方の違う人同士だから面白いことが起こる。

福岡県の会長として任期をいただいたときの僕のスローガンは「革新」。まさに自社名と同じ意味合いですが、越智会長からの継承である「スパイラルアップ」を考えると、まさに自分が経験してきたことでした。自社は貿易の会社ですので海外の人が相手。昔始めた頃は日本人たる常識に捕われてやりずらくて。それが「スパイラルアップ」という言葉を聞いたときに、常識だと思っている僕が間違っているんだなと思えました。違う国の人のことをなぜ自分の一般常識で捉えてたんだろうか。その国の人の気持ちになってみれば分かることです。これは、地域に持ち帰っても同じことが言え、各地区で考え方も全然違っています。私の住む地区の考え方、また1キロ離れた地区ではまた違う考え方があることを理解ができる余裕が生まれました。その段階を踏んで、今の自分が福岡県の県青連の会長として評価していただけてるのかなと思えます。

相手のことを考えながら人を理解する。

地域の今後は、みんなが自分の声が届けられる感覚になれば、ものすごい力を発揮できると思います。行政に伝えたことが形になっていけばこれ以上ない魅力になると思うからです。伝えることで町が変わることを自覚して欲しい。それは、商工会青年部の人たちも同じです。時間がない、お金がないではダメで思っていることを伝えて、例え100回ダメでも1回は通るかもしれない。そうやって発信していくのが商工会青年部ならではなのです。
町には商工会議所、自治会、子供会などさまざまな団体があります。どこかで手を繋げば、別々にやるよりははるかに力を発揮できます。年に2回子供会で廃品回収をしています。イベントは年に1回。そこに自治会も巻き込むと自然に家族数が増えていきました。何のためにやるのか、その意識が根付くと地域創生を自然にやっていたんですね。今後商工会青年部には地域と連携し、互いに理解し合いながら、さらにいろいろな団体とも繋がって欲しいと思っています。

事業所情報

商工会名
福岡県 飯塚市商工会
企業名
NEXT INNOVATION
青年部員名
沖野 光一郎
代表者名
沖野 光一郎
企業業種
水産物貿易
設立年
2003年
従業員数
0
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