INTERVIEW

子どもたちの手本になる

三重県 中部ブロック

谷本 僚平

Ryohei Tanimoto

田舎だからこそ守るべものがある。

三重県の中で一番端っこの伊賀市。私が暮らしている槇山町は、さらに秘境と言われるところで、周囲を山に囲まれています。生まれも育ちもこの地域なので、子どもの頃から不便さも何のその、友だちと走り回ったり自宅の田植えや稲刈りを手伝ったり。しかし、この地域もご多分に漏れず過疎化が進み、小学校は全校生徒で50人くらい。集落全体では200世帯ほどになってしまいました。今、この地域ではみんなで子どもの面倒を見たり見守ったりしていますが、それはこれからも僕たち世代が繋いでいかなきゃいけない。この4月からPTA会長もするようになって、できることは何でもしていこうと決意しているところです。
商工会青年部に会長として関わるようになった頃は、親父に随分助けられました。親父もまだ60歳くらいだったので、「今なら仕事を助けてあげられるが、10年後だったらわからない。会長をやるなら今やれ」と背中を押してくれました。今はしんどくても、この先は充実した生き方ができるのではないかと思っています。

一人では何もできない。仲間の結束が力になる。

思えば商工会青年部に入ったのは、まだ23歳か24歳の若い時でした。三重県の人から声をかけられ、最初に県の役員をさせてもらったことが、ある意味転機になりましたね。様々なことが見えるようになり、こうした方が三重県全体、地域も良くなるのではないかと、自分の中に思いが芽生えてきました。それから15年、活動をして行く中で、青年部の仲間たちが本当に必要な存在になって行きました。
どんなに一生懸命やろうとしても、一人では何もできない。仲間が参加してくれることによって、次はこんなことをやろう、こうしたら面白くなるかもしれないというアイデアが生まれてきたり、どんどん人も集まってくる。その相乗効果が今は大切なことだと思っています。入部して15年経っているにも関わらず、また会長でもありますが、年齢ではみんな先輩ばかりです。だからこそ、可愛がってくれるのかもしれません。

この地域での大切な日常を子どもたちにつなげたい。

今後、何が必要かと考えたとき、今いる子どもたちがどれだけこの地域でいろいろな体験ができ、大人になったらあそこへ帰りたい、あの地域にいたいと思えるような環境作りをしてあげたい。それが僕たちの役割だと思っています。その一環として、商工会青年部として年に一度小学校を訪問し、職業体験の場を作っています。子どもの頃に見たもの、聞いたこと、感じたことが今の自分を作っているように、子どもにとって全てがいい体験であってほしい。そういう場づくりが大切なのです。
僕は、広い道からこの地域へ抜けてきたときに、パッと地域全体を見渡せる風景が大好きです。子どもの頃から変わらない自分の住んでいるところであり、自分の居場所。人は減って行くけれども、その中で失われつつあるものをしっかり見つめ、この地域で大切にしてきたことを僕たちが守りたい。そのために、僕は思ったことはどんどん発言するし、難しいことを分かりやすく紹介しながら、やりたいことを進めていきます。

事業所情報

商工会名
三重 伊賀市商工会

企業名
谷本建築

青年部員名
谷本 僚平

代表者名
谷本 敏彦

企業業種
建築業

設立年
1949年

従業員数
3名

URL