INTERVIEW

一人よりみんなで頑張ろう

宮崎県 九州ブロック

野口 俊和

Toshikazu Noguchi

誰かが頑張れば地域は繋がっていく。

旧高城町(現都城市高城町)で生まれ、宮崎県立都城農業高等学校へ進学し、野球部へ入部しました。広島東洋カープの北別府さんの後輩です。北別府さんからの寄付ボールで練習をしていた思い出があります。卒業して三股町の建設会社へ入社し、2年後に愛知県の小牧市へ。そこで車関係の技術を覚え、5~6年して帰郷し、実家を手伝うようになりました。実家は「スピードハウス野口」という会社を経営しており、タイヤやカー用品を扱っていて、入社のタイミングで商工会青年部と消防団に入りました。2003年のことです。
私が住んでいる地域は高城町有水というところで、小学校の全校生徒が70人弱という廃校寸前の危機に陥っていたのですが、親たちが小学校・中学校を統合してでも学校を残そうと、そういう気概を持っていました。その背中を見てきて、地域の祭りは何が何でもやろうと。商工会青年部で繋がった花火師にお願いし、花火を打ち上げたり。1回目は緊張しながら結構勢いでやりましたね。
祭りでは、ステージイベントに地元の小・中学生に出てもらいました。有水には「鉦踊り」という市指定無形民族文化財の踊りがあり、その子たちがせっかく練習しても踊りを発表する場がなかった。そこで祭りのステージで披露することになったのです。

憧れの人の背中を見て成長していく。

商工会青年部の一番大きなイベントは、毎年3月末に開催される「さくらフェスタ高城」。私が商工会青年部に入ったのが2月だったので、話といえばその祭りの話ばかりで。当初は祭りをするための団体かな、と思ったくらいです。
しかしそのうち、憧れる先輩も現れ、当時部長でブロック長をしていた先輩で、その方も2代目なんですが、宮崎県の副会長になりました。そのうち全国展開支援事業で自分の事業を立ち上げて。人前に立つ姿や自分の事業を展開する姿もかっこ良く思えました。一生懸命後を追ううちに商工会青年部にハマり、会長になる際も先輩が背中を押してくれました。会長になって、時間の使い方など勉強になることが多く、いろいろな場所へ行ってネットワークができることが新鮮で、今はそれを楽しんでいます。地元を盛り上げるという点では、30年前に地元の青年団の方がプロレスをやっていて、その流れで10年前に「高城プロレス」を立ち上げました。お客さんも集まるようになり、今では一つの事業になっています。

人材を確保したら次は育てるへ。

これからは人づくりが課題になると思っています。祭りを立ち上げたのは私たちですが、これを続けていく人材も確保しなければいけないし、育てなければなりません。だから、祭りのメンバーに高校生を入れています。高校生は祭りの経験がなく、感動の経験もない。終わったあと「また来年もやりましょう!」と言ってくれたのは嬉しかったですね。祭りは地域にとっても大切な行事ですから、誰が実行委員になっても、必ず行われることとして続けていって欲しいですね。
観音瀬水路という、私も子どもの頃に遊んだところがあるのですが、ここはもうすこし整備して観光化したいと思っています。まだ手探りでやらなきゃいけないことも多く、何とか収入が入るシステムを作らなければ生き残れない。それをしっかり考えることが大事だと思っています。有言実行、言った限りはやって見せないといけないがポリシーですから。

事業所情報

商工会名
宮崎県 高城町商工会
企業名
スピードハウス野口
青年部員名
野口 俊和
代表者名
野口 和美
企業業種
小売業
設立年
昭和57年6月
従業員数
3名