INTERVIEW

ありのままを伝えていく

長崎県 九州ブロック

木村 武夫

Takeo Kimura

これからの五島の可能性を考えたい。

私が生まれ育ったのは、長崎県五島列島。五島列島は魅力溢れる地域ですが、住んでいる人にはそれが当たり前すぎて、魅力だと気づいてもらえないところがありますね。だから、地域を外に発信するというより、自分たちがまず地域をもっと好きになることが改めて必要だと思っています。例えば、歴史は魅力の一つだと思いますが、知らない人が島民にも多いような気がします。隠れキリシタンという言葉は知っていても、実際五島でどんなことがあって、そして今があるんだということに行き着かないんです。知らないことを発信していくのは難しい。興味のない人でも、興味を持ってもらえる背景やストーリーを整理し、もっと活かせたら良いと思っています。
一番の危機感を感じたのは、世界遺産に認定されたときでした。世界遺産になって有名になると安心しがちだが、実はここからが大事。時代を知らないといけない、なぜ世界遺産になったのか、そうすることでどうなるか。観光客が来て賑わうが、地元の人が迷惑したり、地域にお金が落ちなかったり。衰退していくことだけは避けなければいけないので、どう考えていくのかを自分たち世代で危機感を共有し、話し合っていきたいと思っています。

知名度が上がることが目標でも目的でもない。

お客さんが来ることで地域の人たちがウェルカムなら良いが、そうじゃなかったら観光客にも良い印象を与えることはできません。知名度はあくまでもスタート地点。知名度が上がることが目標、目的ではないので。
それには部員一人ひとりの事業所が頑張っていき、地域内で経済を循環させていく必要があると思います。地域が潤えば、地域の活性化になります。自分の町の良いところを発信していくことが大切で、地域でしか味わえない、体験できないものが必要だと考えます。おしゃれなカフェとか、ないものを無理に作ってもしょうがないので、歴史で守られたきたものを受け継いで繋げていく。どう繋げていくかというのは、商工会青年部や次世代の私たちに課せられている課題なんでしょうね。変に飾らないで、ありのまま伝えていってもいいんじゃないか。今ある資源をどう生かしていくか、でしょうね。

非日常ではなく良い日常を見てもらう。

五島列島は自然の風景が美しく、時間がゆったり流れています。自分の中では、魂が癒される感じです。そういう時、自分はここの人間なんだなと思えます。何にも侵されていない、ありのまま自然があることをみんなに知ってもらえたら嬉しいですね。
私は成長するにつれ、島から島へ転校を繰り返してきました。子どもの頃は水道水も飲めました。地元の人たちにとっては不便だった道路も造られたり。五島のこれからの風景を創るには、その理由をまず作らないといけません。ありのままの生活というか。できるだけそうしていかないといけないと思います。例えば、漁師町の家で食べる家庭料理とか、非日常ではなくて良い日常を見せることで、五島はもっと魅力的になると思います。いずれ五島列島の郷土料理のようなものができたら良いですね。五島風炊き込みご飯とか、当たり前すぎて気づいてないことを掘り下げていきたい。五島うどんのことも然り。やり方はいろいろとあると思います。

事業所情報

商工会名
長崎県 東長崎商工会
企業名
グランシェルジュ
青年部員名
木村 武夫
代表者名
木村 武夫
企業業種
保険業
設立年
2010年
従業員数
1名