INTERVIEW

人に任せてもらう責任を負う

奈良県 近畿ブロック

奥村 直幸

Naoyuki Okumura

見方を変えていくと、なかったものが見えてくる。

私が商工会青年部に入会したのは30歳の時。商売を始めて5年経っていた頃で、その時期は現状を打開する策を漠然と探していました。自分なりに営業をしてみるものの、難しいことをあえてするよりは、どうやって自分の良さを生かしていくかを悶々と考えていたのです。
入会した時の最初の部会は、会員の交流の場だと捉えていたのですが、奈良県を活性化するにはどうしたらいいかというテーマで、いろいろなところから人が集まってそれぞれの意見を活発に戦わせる、そんな会であったことに驚きました。そこで大きな仕事をしている人にも悩みはあり、それを知っただけでも実はホッとしました。例えば事業に成功している人が言った言葉の中に「大阪の阪神高速の車中が多くのビルが見える。この一つ一つに企業のオーナーがいて、日本全国ならさらに増える。そう思ったら、自分はまだまだだよ」。すごい見方だと思いました。高みを目指すことの凄さと意味を教えてもらいました。

どんな人でも巻き込む
器の大きさを身に付けたい。

商工会青年部の先輩たちは、面白いからおいでよ、というスタンス。私は長くスポーツをしていましたが、その感覚はスポーツの世界にはなかった。呼ばれて行ったことで新しい出会いが次々にあり、人が人を引き上げることを目の当たりにしました。今になってわかることは、決められたこと、そのために人を動かさなければいけないことがあり、そこに先輩たちは最大限の努力をしていた。みんなの輪から離れた人までも巻き込む器の大きさを感じると同時に、人を育て一緒にやっていくには、自分の立場ばかりを主張していたのではダメだということ。今教える立場になって実践しているのは、植村相談役をはじめとする先輩の作ってくれた関係性の中で、特に過疎地域の部員であったり、1年間物を育て売り続けている農業の部員など、都会の人には気づかない目を持った人の意見を、少しでも外部の人に聞いてもらうこと。進むヒントはそこから生まれるような気がします。

時代を読み取る力を養い
自分たちで情報を取りに行く。

商工会青年部のメンバーは、これから20年間の日本の経済の一翼を担うだろう人たち。その中で会に入っている人全員に、「商工会青年部に入ってよかった」「会に入ったからうちの売り上げが伸びた」と言ってもらいたいと思っています。みんながここに留まれる組織でありたい。市の施策、国の指針をしっかり見ながら、時代がどう動いていくかをしっか読み取ることが大切だと思っています。自分たちの事業に有利な情報があれば、自分たちで取りに行く。例えば補助金など、それを生かして自分の会社をどうしていきたいのか、目標へ向けて考え、学び、一直線に目指していくべきでしょう。みんながそれをすれば、確実に高みへと登れるはずです。イベントも大切で、商売人なので儲けることは絶対に必要。さらに、それぞれの意識を変えることで見えてくるものを、私は信じていきたいと思っています。

SPECIAL INTERVIEW

奥村会長は、これからの奈良県にとって
頼もしい存在です。

植村 和宣

私が会長だった当時、奥村会長は部員の一人でした。彼はそれぞれの立場を越えて言いたいことをはっきり伝える性格で、その姿が魅力的であり、そこに伸びしろを感じました。奈良県でイベントを実施した際は、各ブロックを巻き込みながらいろいろな方に積極的に会って尽力する姿は感動的でした。これからの奈良県の未来を背負っていくのは、こういう人材なのだと考え、会長という役目を彼に託しました。
今後は私は奥村会長を下支えしながら、商売をしている人と地域住民が一体となり、奈良県の地域の活性化のために、様々な魅力をともに発信していきたいと考えています。また、これからの商工会青年部では、国の施策が伝達されたときにどれだけ早く熱く情報を約47,000名の部員へ渡せるかがより大切になってくると思います。施策を活かし、上手く循環していくことが我々の商売のためになり、商工会のためになり、そして国のためになる。そのためにも、この場でしっかりと実績を残していくことを期待しています。

事業所情報

商工会名
奈良県 大淀町商工会

企業名
コラボ

青年部員名
奥村 直幸

代表者名
奥村 直幸

企業業種
梱包資材卸売業

設立年
平成16年4月

従業員数
1名