INTERVIEW

継続していく強さを学ぶ

大分県 九州ブロック

大内 直樹

Naoki Ohuchi

故郷のいいところを一つひとつ見直しながら。

私が生まれた中津市は母の出身地であり、父が働いているところが商工会の区域にあるところから、旧・中津市の郡部あたりにはよく行っていました。子どものころ遊んでいた自分のルーツとも言える場所で、八面山を見ながら過ごしていた日々を思い出します。青の洞門、羅漢寺など観光資源も多くあり、初めて訪れる人には魅力的に映ると思います。
ところが、ずっと暮らしているとその良さにあまり気づかないんですね。昔からあるものだから当たり前すぎたのかもしれません。私自身、小さい頃からこの町を出たいな…と漠然と考えていました。大学時代は山口県に住み、山口も良いところでしたが、やはり自分の育った環境に呼び戻されるような感覚がありまして。改めて見ると、中津市は良いところだと実感することが多々あります。青の洞門にしても、観光的に見ると綺麗、美しいということになりますが、ノミと金槌で30年間掘り続けた禅海和尚の魂に触れると、私たちに受け継がれている熱いものを感じずにはいられません。

合併した商工会青年部をメリットに変えて行きたい。

商工会青年部に入ったのは、地元の先輩に誘われたことがきっかけです。30歳前後の時で、地元で創業したばかりで仲間も知り合いもいないし、どうやって商売をしようかと模索していた頃でした。我々は単独ではなく、三光、本耶馬渓、耶馬渓、山国の4つの支部が合併し「中津市しもげ商工会青年部」を形づくりました。合併した商工会青年部はまとまって行くのが難しいのですが、全体で何ができるかを考えた時、まとまりを「作っていく」ことが第一だろうと思い当たりました。
そのため、やはり起爆剤のようなものが欲しい。それは何かということになれば、むろん観光です。中津しもげの一番のアイコンは、やはり「青の洞門」。そこを起点として、競秀峰などにもしっかり手を入れてまずそこに集客できるようにしなければならない。その後に他の羅漢寺や一目八景など他へ波及させて行き、人をもっと呼び込みたいですね。

自社の発展と地域の発展、両方のバランスを取る。

商工会青年部の活動を通じて仲間たちとしたいことは、こういう組織に属しているからこそ、地域をさらに盛り上げていくことです。私たちは商売人の集まりですから、自らの商売もきちんと発展させなくてはならない。逆に地域の発展なくして、自らの発展もない。この両面をうまくバランスを取りながらずっと継続的にやって行きたいと考えています。
中津市は福岡県にも近く、日田市や大分市内にも近い。どこにでもアクセスシやすいという利点があります。まだ見ぬいろいろなものに興味深々な人が商工会青年部にも多い。それが新しいチャレンジにつながっていることがこの町のいいところです。人・モノ多くの交流が生まれたらもっと面白いことができるのではないかと思っています。大分県には600人の部員がいて、私もせっかく責任ある立場にあるのだから、禅海和尚のように全身全霊で中津市のために取り組みたいですね。

事業所情報

商工会名
大分 中津市しもげ商工会

企業名
(株)ティティエヌ

青年部員名
大内 直樹

代表者名
大内 直樹

企業業種
建設業

設立年
平成16年

従業員数
7名