INTERVIEW

基地と共存し町の魅力にする

沖縄県 九州ブロック

仲田 光

Hikaru Nakata

誰もが喜んでくれる沖縄県の魅力を発信。

私は沖縄県宜野湾市出身です。基地がある町で、これの賛否は毎回議論になっていますが、我々の認識としては基地は隣人というか、共存してゆくべきと考えています。なくなると困る人もいて、難しいところですが。アメリカの人がいて、沖縄の人がいて、お互いに住んでいるいる土地が一緒ということです。ただ、家のすぐ上を飛行機が飛ぶのは怖いですね。
宜野湾市は田舎すぎず、都会すぎず。中心よりのところで真ん中ぐらいでバランスが取れている地域と先輩から聞くことがあります。私はこの地域について、人情味溢れる、仲間意識が高い土地柄だと思っています。「なんくるないさあ」精神というか。商工会青年部に入ってからは、年下ということで可愛がってもらいました。現在、32歳で全国の会長の中で一番年下。去年沖縄で全国大会があり、年が若い中で全国大会の実行委員長は正直重荷という思いはありましたが、大会を通して、これをやったらみんなが喜ぶな、全国から来た人が喜ぶな、もっと沖縄県がやりやすくなるなとか、部員に助けられながら形にしていく作業は、それなりに満足度が高かったですね。

みんなに一つずつ語れる武勇伝を。

沖縄県で行われた全国大会のテーマは「かけはし」。商工会青年部のメンバーには、1,078名の部員全員で作る大会なのだから、全員で全国のメンバーをおもてなししようと伝えてきました。トップダウンで決めるのではなく、決めたらみんなでさらに一人ひとりの意見を聞きながら検討し、最後大会が終わったとき、全員が一つずつ武勇伝を持ってもらいたかった。それだけみんなで作る大会にしたいという思いが強かったです。
良いタイミングで会長職させてもらい、全国大会ができて私自身良い経験になりました。終わった後、みんなから「おつかれさま」と言われたのは一生の宝物です。今後は、まだ年代も若いので、現役の時代が12~13年あるとして、さまざまな場面で市町村の手助けをし、今までの恩返しをしていきたい。そして、みんなで出来ることがあると伝えていけたら良いですね。こういうことがあったよ、と伝えながら、地域のリーダーとしてみんなの底上げができれば嬉しいですね。

みんなで同じ方向を向く「ゆいまーる」を合言葉に。

沖縄は、島ごと、地域ごとに魅力が違っています。商工会青年部が各市町村でみんなが頑張ったら、地域の未来を創っていけると思います。商売とか、ボランティア活動とか頑張ることはたくさんあります。大きいことをいきなりやろうとするよりも、小さいことをいっぱい集めていったら大きく強くなる。それが沖縄の魅力になっていくのではないでしょうか。これからの宜野湾市は、住みやすい町、しっかり夢を語れる町であってほしいと思います。まだ伸びしろはあると感じるので、変えてはいけないものは残し、変えるものは変えていく。想いとか心とか、謙虚な気持ちもそうですね。宜野湾市らしさは、これからみんなで創っていきます。町は、住んでいる人が創るものだと思うので。私はずっとこれから先も宜野湾市で生きていきます。
沖縄弁に、「ゆいまーる」という言葉があります。みんなで一つになって、困っている人がいれば助ける。一人にだけ苦しい思いをさせないで、みんなで気持ちもわかち合った上で、同じ方向に向いていけるように。それが我々の目指すものでもあります。

事業所情報

商工会名
沖縄県 宜野湾市商工会
企業名
三和木工所
青年部員名
仲田 光
代表者名
仲田 光
企業業種
総合木工工事業
設立年
昭和45年
従業員数
4名
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