INTERVIEW

どこかで誰かと繋がっている

大阪府 近畿ブロック

久保田 雅喜

Masaki Kubota

日常的に町民同士で繋がっていることが強み。

私のふるさとは大阪府北部の島本町です。この町にある「若山神社」が氏神さまで、特別なことというより、何かイベントがあれば若山神社へお参りする。とても身近で親しみやすい存在です。この町では、商工会青年部と消防団、そして若山神社の氏子というのがセットで、町の活動が成り立っています。
島本町の商工会青年部に入って、今年で19年目になります。人生の半分近くを商工会青年部で過ごしているということになりますね。入った当初は、厳しい先輩方について行くのが精一杯。それは商工会青年部でも消防団でも、氏子でも当たり前の姿でした。正月元旦のお参りの手伝いもその中に否応なく組まれていて、確かに辛いし時間も取られ、仕事の時間も少なくなくなりますが、それでも特別じゃない、日常の活動になっているところがむしろ町の誇りでもあります。
今、商工会青年部で活動し仕事をしている人は、整骨院などサービス業の人が多いです。昔は商工会青年部だけで1軒家が建つほど建築関係の人や異業種の人がたくさん在籍していました。現在24~5人いる部員の中で、整骨院をしている人は5~6人と多く、また生まれも育ちも島本町というよりは、結婚して引っ越してきた人が増えてきています。

みんなが楽しむために、まず自分が率先して楽しむ。

商工会青年部で活動を始め、副会長になって近畿大会へ行くことも多くなりました。そうすると、大阪以外の京都、奈良、和歌山、福井と他府県の人たちと知りあい、繋がりが広がっていく。自分のキャパがどんどん大きくなっていくようで面白かったですね。それで商工会青年部を続けることが出来たようなもので、気がつくと会長にまでなっていました。
商工会青年部の活動では町の中で横の繋がりもどんどん広がっています。一方で問題もあり、若い人をなかなか引っ張っていけないこと。強引にやってもついてこないし、先輩と同じことをやっていてもダメだな、と最近実感しています。祭りなどのイベントも、まず主催者側として自分も楽しんでいくことが必要だと思うようになりました。今風のヒップホップダンスを取り入れたり、子どもたちも踊れるようなダンスを作ったり。島本町が一つになる動きになってきたことが嬉しいですね。

みんなが笑顔でキラキラ輝く町に。

商工会青年部の活動は、まとまったら何か大きなものが生まれますが、まとまるまでに時間がかかりますね。反対意見も多く出ます。ぶつかることも多いですが、むしろそれがいいことだと思っています。基本はフレンドリーな人たちなので、それを元に意見を言い合える環境は素晴らしいのではないでしょうか。私はこの地が好きなので離れようと思ったことはありません。大阪市内へ行くにも1時間はかかりますが、それを不便だと考えるよりも、このくらいの距離感があって楽しめることも多いので、この空気感を大切にしたいと思っています。
この先、町民みんながキラキラ輝いて欲しいです。それは活気づくということ。若い人が増えて笑顔が繋がっていくと、住みやすくなるのはもちろんのこと、感謝の気持ちが生まれてくる。「いつも感謝を忘れず」。それはこれからの商工会青年部の若い人たちにも受け継いでいきたい思いです。

事業所情報

商工会名
大阪府 島本町商工会
企業名
雅工房
青年部員名
久保田 雅喜
代表者名
久保田 雅喜
企業業種
屋根工事業
設立年
2001年
従業員数
3名