INTERVIEW
温故知新
北海道 北海道・東北ブロック
中川 友規
Yuki Nakagawa
七飯(ななえ)町は、北海道の表玄関口である函館市の北に隣接し、基幹産業の農業において「西洋式農法発祥の地」とされ、西洋リンゴやサクランボ・男爵イモなどが「七飯町」から誕生しております。
また、活火山である北海道駒ヶ岳とその火山活動によってできた大沼・小沼・蒪菜沼の湖沼からなる大沼には、大小126の小島が浮かび、春から秋にかけ、サイクリング・ランニング・ボート・遊覧船、冬にはスノーモービルやワカサギ釣りなどのアウトドアスポーツが体験できます。さらに函館山・函館湾・大野平野を見渡せる城岱牧場や赤松街道なども多くの観光客を楽しませています。
このような立地をしっかりと活かしながら、町を元気にしようと、日々活動してきた先人たちからの「想いのタスキ」を、今を生きる私たちがしっかりと繋いでいかなければなりません。
地域を持続的に発展させるためにも、この町で生まれ育ち、地域にお世話になっているからこそ、これからも覚悟をもって地域と共にいきていきます。
祖父が地域の燃料屋として商売を始めてから50年が過ぎました。
創業から現在に至るまでには、時代は昭和から平成、そして平成から令和へと変わり、社会情勢もオイルショック、バブル期・崩壊、情報化社会、リーマンショック、自然災害など、大きな変動があったかと思います。それでも、その時々で変化に対応し、お客様や地域と共に働いてきました。
しかし、時代が進むにつれ社会問題でもある高齢化・人口減少やコミュニティ機能の衰退に加えて、ネット販売の普及など都市部ではない小規模企業を取り巻く経営環境は、非常に厳しいものがあると認識しております。
近年、AIの時代が進んできている中においても、技術の活用と同時に、人と人との繋がりが全てにおいての原点であることを忘れずに事業を展開していくことが重要だと感じております。
地域に必要とされ、地域で商売を繁盛させ、地域を元気にする。商売人として、これからも地域と共に、商工会の仲間と共に、みんなで楽しみながら、元気で明るい町になるように頑張っていきます。
七飯町商工会青年部では、ななえ赤松街道納涼祭での出店、ななえチビッコ雪まつりの運営・子供たちの起業家精神を育てるベンチャーキッズ事業や物販PR事業・赤松講演清掃など、ほかにも様々な地域振興事業を行っております。
その中でも、今後の自身の行動を変えることとなったのは、青年部に入って初めて物販PR事業に参加し、自分の住んでいる町の事を知らないことに気づかされたことでした。知っているつもりでも知らないことが沢山あったことから、自分の住む町の事を意識しながら仕事や青年部活動を行うようになり、地域振興を考え、事業者が何ができるかを考え、さらには他の地域に行く事により、違う文化を学び、自分の視野を広げるチャンスをいただくこともできました。
青年部活動は、人との出会い、事業支援の情報交流、同じ境遇の仲間との情報交流、様々な思いを感じることが出来るところです。
「事業者として」「地域の一員として」「青年部員として」成長していく楽しさを一人でも多くの部員に伝えていきます。