INTERVIEW
初志を忘れず未来へ進む
山梨県 関東ブロック
宮下 正
Tadashi Miyashita
INTERVIEW
初志を忘れず未来へ進む
山梨県 関東ブロック
宮下 正
Tadashi Miyashita
山梨県は、富士山をはじめとした山々に囲まれて豊富な水量の川と豊かな自然ではぐくまれた穏やかな地域です。近年世界遺産に登録された富士山や自然の恵みである果物、温泉など観光が盛り上がり、私の住む富士五湖のひとつ河口湖も今や外国人観光客がいっぱいです。私の仕事は鮮魚店を営んでおり、若い時から築地市場で鍛え上げられ地元の河口湖で独立。海のない山梨県でも市場直送の鮮魚を楽しんでもらおうと日々精進しております。
「なぜ、わざわざ海のないところに魚店を？」と問われれば、使命のようなものかもしれません。海がなくても美味しい魚を知ってもらいたい！食べてもらいたい！子供たちにもそのことを伝えていける大人でありたい！お客様を近くに感じ、安心安全を食卓へ！そんな初志を忘れず未来へ進むことこそが地域の生き残るひとつの方法だと思います。
この地でずっと商売をやっていますので、お店に来てくれるお客様や家族の支え、仕事仲間には日々感謝です。いつか恩返しができればと考えています。また、刺激をもらう商工会青年部の仲間もかけがえのない宝です。魚屋を営むだけでは出会うことのない様々な業種の方たちや、全国各地のいったことのない地域の方たちと熱い意見交換をしていると、明日の活力をもらえている気がします。ひとりひとり話してみるとみんな同じように志があって、熱意があって、みんな現状に満足していない・・・。そんなエネルギッシュな同世代と、ひざを突き合わし話しながらこれからの未来を考えていける青年部という場所があることは、本当にありがたいことです。
私はこれからも、海なし県から日本一の魚屋を目指します。地域の魚の食文化を支えることが私のできる地域貢献だと思います。私だけでできることはこのくらいちっぽけですが、地域にいるひとりひとりが、自分にできることを最大限やったうえで、地域のためにみんなで力を合わせれば、とんでもないコトができるんじゃないかと本気で思っています。
考えや力を融合させ、それぞれの問題を解決に導くことができればこんな素晴らしいことはないと思っています。山梨県青連では「MIX UP」をテーマに掲げ、人と人とのつながりを大事にし、自己研鑽に努め、誰かの力になれるよう組織が動くことこそ、みんなでできる地域貢献です。
