INTERVIEW
移り変わる地域とニーズ
滋賀県 近畿ブロック
山口 雅史
Masafumi Yamaguchi
大津北商工会のエリアは、かつて保養所や水泳場として賑わった比良や舞子などの琵琶湖畔に面しています。最近では“冬場中心のスキー場”から、“グリーンシーズンも楽しめる施設”へ躍進した“琵琶湖テラス”の恩恵で、県外や海外からの観光客が増え、“リゾートビジネス”がこれから熱を帯びていくと目されています。
この地域で、父親の代から保険代理店を営んでいます。地域の変化に合わせて、そこで暮らす人々のニーズも多様化するなかで、どのように社会に貢献・還元していけるかを常に意識しながら、日夜仕事に向き合っています。
地域に根ざして活動する事業者は、事故、倒産、お客様とのトラブル、従業員とのトラブルなどあらゆるリスクに晒されています。そんな、地元小規模事業者が安心して事業に注力できるバックアップをしたい。私たちがいることで安心して挑戦して欲しい。そんな思いで事業運営をしてきました。
そんな中で、同じような志を持って、地域と自社の為に力強く活動するのが青年部だと思っています。いろいろな人から刺激とアイデアを頂いて、常にチャレンジしています。
長く事業に携われば携わるほど、日々の仕事に追われ、“自分たちの視野が狭くなり固定概念ができていること”、“挑戦する気持ちが薄れていること”は誰しも感じることだと思います。
そこで大津北商工会青年部では、今年度は『鈍化していってしまう新しい分野へ踏み出す思考力やマインドを磨く』というテーマを設定しました。
“つやまオープンファクトリー”というイベントに参加し、街をあげての工場見学という手段を用い、一般消費者との接点を作ることで、消費者と事業者が相互の立場で大きな刺激を受けました。
私自身、部員間で意識を共有していく中で、現在は新たに“建設業界のマッチングアプリ”事業を立ち上げ、地域の人手不足解消の一助になればと奮闘しています。
しかしながら、地域の活性化は1人きりの挑戦では成しえません。自身の新事業で学んだこと、気づいたことを青年部員と共有し、部員一丸となって、地域活性化と自社の発展を実現していきたいです。