INTERVIEW

時代と共に変化し変わって行く地域と自分

鳥取県 中国・四国ブロック

杉本 一孝

Kazuyuki Sugimoto

時代と共に変化し変わって行く地域と自分

鳥取県湯梨浜町は、市町村大合併時に羽合町・東郷町・泊村の旧3町村が東郷湖を中心に合併した町です。日本海に隣接し、湖中の中にはシジミが獲れ、湖周辺には、羽合温泉と東郷温泉と温泉地が2ヵ所、湖周約12㎞を一周できるようにウォーキングコースになっており、コース周辺には歴史ある神社仏閣、臨海公園と様々な観光スポットがあり、2016年には世界のウォーキング・トレッキング関係者が集う国際会議ワールドトレイルズカンファレンスが日本で初めて開催され19ヵ国と地域、58団体が集まりました。非常に観光活動に熱心な地域でハイシーズンになれば観光客の方々で賑やかな町です。 私は、13年前に妻の地元である湯梨浜町に移住しました。移住した当時はまだサラリーマンで子供2人と妻と4人で暮らしていました。当時から湯梨浜町は近隣の市町村からの移住者がとても多く、子供会などを通じて地域活動に参加し、活動をしていました。いまから10年前に転機が訪れ独立することになりました。自分の地元ではなく、細かな町村名も解らず、右も左もなにもわからないままの創業はとても大変で、家族にも沢山苦労をかけたと思います。ですが少しづつ評価いただいて本当に少しづつではありますが、地域に溶け込んできていると感じています。

進化する変化と、支えてくれる人たちへの感謝を忘れずに

平成22年に創業した時は、前職の経験を活かし住宅設備工事の会社を1人でスタートしました。仕事としての経験と実績はありましたが、ちゃんと理解できていない地域での創業には大変苦労をした思い出があります。なにもない一からのスタート、全く何も無い状態で手伝ってくれたのが商工会でした。地元の商工会に行き創業支援を受け、様々な相談をしました。本当に親身になって回答をしてくれ、時にはぶつかる事が有っても、ゴールに向かって付き合ってくれた事に感謝しています。地域として新参者であり、会社としても経歴の無い自分が、徐々に地域に浸透していき、地元のお客様と出会うことができ、長い期間お付き合いができるようになったのは、最初の時点でしっかりと創業支援を受けたり、各種研修会にも積極的に参加し、経営指導員さんとの意見交換が早期にあったからだと思います。2020年で10周年を迎えます。法人化、従業員の増強、多角経営化と日々新たなイノベーションが産めるように邁進しています。まだまだ未熟ですが、自分の立っている環境や支えてくれる人たちを大事にすることは忘れてはいけないと考えます。

かけがえのない地元の大切な仲間

私が商工会青年部に入会したのは、創業してから5年くらいの時です、私は地域振興をする余裕もなく日々自分の商いに追われていました。青年部への入会は事務局さんから進められてはいましたが、どうしても入会をしたいと思わなかった時期がありました。偶然にも昔からの知り合いが青年部に居て強くプッシュされ定例会に参加しました。地域振興事業を真剣に、仕事が終わってからの時間を使って様々な業種の人間が議論している姿を見て一気にのめり込んでいったのを覚えています。気が付けば県の会長まで押し上げていただくまでになり、沢山の青年部員との思い出ができました。異業種とは言え皆が「家業」に真剣に向き合い、様々な悩みを持ち、その思いを聞きアドバイスをしあったり、他業種が連携して新たなビジネスが生まれたり、青年部はまさに地域の商工業を躍動させる青年経済団体です。多様化し変化していく時代では青年部もより敏感に情報をとらえて、変革していく必要があります。これからも時代を牽引していく若手の代表だと言えるように、研鑽を積み更なるステップに全部員で進んで行ければと思います。

事業所情報

商工会名
湯梨浜町商工会
企業名
株式会社おひさまホーム
青年部員名
杉本一孝
代表者名
杉本一孝
企業業種
建設業・リサイクル業・飲食業
設立年
2010年10月22日
従業員数
7名