INTERVIEW
今ある資源を大切に
山口県 中国・四国ブロック
末永 匡遺
Masaki Suenaga
熊毛地域は、「三(みつ)丘(お)」「八代(やしろ)」「高水」「勝間」「大河内」の5つの地域から成り、当地域を代表する景勝地「熊毛八景」は、地域住民に親しまれるとともに、地域外から観光客が訪れる観光名所になっています。特に、「八代」は、初冬から翌年の早春の間、本州で唯一国の特別天然記念物ナベヅルが渡来するまちとして全国的に有名であり、山口県の観光資源として地域資源認定を受けています。また、環境庁より国民保健温泉地の指定を受けた「三(みつ)丘(お)温泉(おんせん)」は、硫黄泉・ラジウム泉の名湯として知られています。
また、昔から農業が盛んな地域であり、観光果樹園の瀬田農園のほか、小規模の兼業農家が点在し、主に米、野菜、果物が栽培されているほか、当地域唯一の高学校等である熊毛北高等学校では、家庭科専門学科において、地域内商工業者と連携して様々な地元の資源を活かしたコラボ商品を開発するなど、ユニークな取組みを行っています。
私は、得意なことや趣味を生かして地域の活性化に貢献したい、日頃から楽しみながら活動したいと考えております。本人が楽しんで活動することで、自然と活動する方も増え、協力してくださる地域の方々も活動することにより元気になり、その輪が広がっていくことで地域全体が元気になると思っているからです。
私は石材加工業を営んでおりますので、得意な石材加工を活かして工場の見学の企画や、写真映えがする石の置物を設置するなど様々な形で魅力を発信することで、交流人口を増やしたいと思っております。
また、私の趣味はサバイバルゲームです。ナベヅルの飛来地としても有名な八代盆地、南部の島田川流域に広がる田園地帯といった自然豊かな場所にフィールドを設置し、県内外から多くの方を呼び込むという企画も提案しております。
今後も、青年部活動を通じて、できる事から少しずつ、地域の活性化に向けて楽しく、前向きに取り組んでいきたいと考えております。
当地域だけに限りませんが、熊毛地域の状況は、人口減少による過疎化や経済規模の縮小、後継者不足といった課題を抱えています。
地域企業の後継者・若手経営者である商工会青年部員は、部員増強をしながら、部員間の連携を活かし、小規模事業者の後継者対策を行い、事業者数の減少を食い止めるとともに、地域資源を活かした新たな事業を創出し、地域事業者の持続的経営の実現に向け取り組んでおります。
部員の業種は多岐にわたり、それぞれの業種が持つ強みに加え、部員の趣味などを共有することで、商工会青年部の活躍の場は多くあります。
また、20代から40代の幅広い年代の者が在籍していますので、現在の流行や地域の特色などを取り入れた面白い意見・アイデアが生まれています。これらを集約・整理し、具現化に向けて協議を行い、生まれ育った熊毛地域に恩返しができるように事業を考え、積極的に活動しながら、新しいまちづくりに取り組んでいきます。